たらこと明太子の違い
おにぎりやパスタなど、いろいろなところで見かける「明太子」と「たらこ」。
見た目も似ている両者ですが、違いは何か知っていますか?
この記事ではたらこと明太子の違いについて説明します。
どちらも原料はスケトウダラの卵
明太子とたらこは見た目にやや違いがあるものの、どちらもスケトウダラの卵から作られています。獲れたスケトウダラの卵を塩漬けにしたものが「たらこ」であり、そこに唐辛子などの調味料や香辛料で漬け込んだものが「明太子」です。
つまり、唐辛子の有無によって名称が使い分けられています。
たらこと明太子の名前の由来
「明太子」と「たらこ」はどう名付けられたのでしょう。
たらこは、タラの子であることが名前の由来です。「タラ」の子から「たらこ」と言うことですね。
一方、明太子はスケトウダラの韓国名が「明太(ミョンテ)」なので、「明太(ミョンテ)」の子ということから、明太子と呼ばれ るようになりました。
結局、「明太子」も「たらこ」も名前の通り、どちらもスケトウダラの卵巣を使用した食品です。
明太子とたらこの違いは味付け
明太子とたらこの違いは、味付けの際に唐辛子などの香辛料を使用しているかどうかです。
明太子はスケトウダラの卵の塩漬けして香辛料を加えて作るため、辛みがあり見た目も赤く仕上がるという特徴があります。
一方、たらこはスケトウダラの卵を塩漬けにしたものを指すため、それ以上の味付けを行いません。 そのため、見た目にもピンク色が強く、辛みがないのが特徴です。
たらこには例外あり
明太子(※辛子明太子)は、スケトウダラの卵巣で作ったもののみが使用できる名称です。
全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会の規約では、以下のように定義されています。
”「辛子めんたいこ」とは、すけとうだらの卵巣(卵を含む。)に唐辛子を原料とする調味液等で味付けしたものをいう。”
出典:辛子めんたいこ食品の表示に関する公正競争規約
でも、たらこには例外があります。
スケトウダラよりもやや大きなマダラ。
このマダラの卵で作られたものも「たらこ」と呼ばれることがあります。
たらこと明太子のカロリーと栄養
たらこと明太子のカロリーや栄養についてご紹介します。それぞれ、生の可 食部100gあたりの数値は以下の通りです。なお、どちらもスケトウダラのものになります。
たらこ | 明太子 | |
カロリー | 131kcal | 121kcal |
炭水化物 | 0.4g | 4.0g |
たんぱく質 | 24.1g | 21.0g |
食物繊維 | 5.2g | 5.2g |
脂質 | 4.7g | 3.3g |
まとめ
スケトウダラの卵巣からできている「明太子」と「たらこ」。
大きな違いは唐辛子の有無の味付けでした。
コンビ二エンスストアなどでおにぎりを買う際、「明太子」と「たらこ」が分からなくなった時は“辛い方が明太子!”と覚えておくといいですね。
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