明太子とたらこの違いって何?それぞれの特徴とおいしい食べ方を紹介
まるで双子のように見た目がそっくりな「明太子」と「たらこ」。この違いって何か知ってますか?お客さまからよく聞かれる明太子とたらこの違いについて、福岡県宗像市にある明太子屋さんがわかりやすく解説していきます。
明太子とたらこって何が違うの?
なんとなく「辛い方が明太子」というイメージがありますが、具体的にはどのような違いがあるのかさっそくみていきましょう!
原材料はどちらも「スケトウダラの卵」
たらこと明太子は、どちらも同じ「スケトウダラの卵」から作られています。
たらこはスケトウダラの卵を塩漬けしたもの。タラの子なので「たらこ」と呼ばれています。
明太子はスケトウダラの卵を唐辛子を含む調味液に漬け込んだもの。実は明太子は韓国発祥で、韓国語「明太(ミョンテ)」に由来しています。「明太(ミョンテ)」の子(卵巣)なので、「明太子」と呼ばれるようになったそうです。明太子のルーツは韓国にあったんですね。
たらこと明太子は同じ食材ですが、加工の仕方によって呼び分けられています。
明太子とたらこの違いは唐辛子の量
前述したとおり、明太子とたらこは「唐辛子を使って味付けされているかどうか」で変わってきます。
たらこはスケトウダラの卵を塩漬けにしたもので、それ以上の味付けは行いません。 見た目はピンク色が強く、辛みがないのが特徴です。
明太子はスケトウダラの卵の塩漬けに唐辛子などを使った調味液を加えて作ります。辛みがあり見た目は赤く仕上がるのが特徴です。ちなみに、明太子と辛子明太子に違いはなくどちらも同じものを指しています。
唐辛子はたくさんの種類があり、辛さだけでなく香りも様々。メーカーによって使用している唐辛子も違うので、明太子を食べる際はその違いを楽しむのもおすすめです。
明太子とたらこの旬はいつ?
たらこと明太子は一年中販売されているため「いつでも食べられるもの」というイメージがありますが、実は美味しいシーズンがあります。旬な時期の明太子は1粒1粒が大きくてとってもおいしいんです!ぜひ旬な時期に食べてみてくださいね。
一番おいしい時期は11〜1月
国内産のたらこと明太子の旬は、11月〜1月。原料となるスケトウダラの漁獲が最盛期を迎える時期です。この時期に獲れたたらこは、「鮮度」「粒立ち」「卵のハリ」が抜群においしいのが特徴です。
この原料の品質に大きく関係するのが「卵の成熟度合い」。スケトウダラの卵は成熟するにつれお腹の中の粒が大きくなっていきます。卵が発達したきた「真子(まこ)」と呼ばれる状態(スケトウダラの産卵初期)が、一番明太子作りに適しているんです。
さらに卵が最も成熟する12月は、たらこと明太子が特に美味しい時期ですよ。
外国産は冷凍のため1年中OK
外国産は海外で冷凍したものを輸入し、日本でたらこに加工していきます。そのため一年中販売ができるので、季節問わずいつでも美味しく食べられます。
ただ、外国産のたらこは一度冷凍しているため風味や味わいは国産に比べるとどうしても落ちてしてしまうのが特徴。旬のおいしい明太子を味わいたいなら、国産にこだわったメーカーを選ぶのがおすすめです。
おいしい明太子とたらこの見分けかた
では次に美味しいたらこと明太子の見分け方を伝授します。見分け方のポイントは3つ。それではさっそく確認していきましょう!
皮が薄く粒が透けるような透明感がある
まずは「皮の厚み」「透明感」をチェックしていきます。
スケトウダラの卵は未熟なうちは皮が厚く、白っぽくくすんでいます。一粒一粒が小さいため食べた際のつぶつぶ感もありません。
ポイントとしては、
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を選んでくださいね。
ふっくらとした厚みとハリがある
次に皮の厚みとハリをチェックしていきます。
スケトウダラの卵が成熟しすぎたものは、味が水っぽく皮のハリも無くなります。そのため食感はダラッとした感じで、良い食感とは言えません。
ポイントとしては、
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を選んでくださいね。
成分表示のチェック
最後は成分表示をみていきましょう。これは特に要チェックです。
明太子の原材料は「スケソウダラの卵」なのですが、スケトウダラの卵だけを使って明太子を作ろうとするとお金がかかります。なのでコストをおさえるために、ししゃもの卵やトビウオの卵を混ぜている場合があります。そうなるとツブツブ感が不自然でやっぱり美味しくありません。
では「これをどうやって見分けるか」ですが、原材料表示のシールをチェックしてみてください。
たらこを使っている場合 「たらこ」または「スケソウダラの卵」と表示されている |
ししゃもの卵やマダラの卵が混ざっている場合 「ししゃも卵」「マダラの卵」または「魚卵」と表示されている |
もし気になる方がいれば、ぜひ成分表示をチェックしてみて下さいね!
明太子とたらこの簡単おいしいレシピを紹介
たらこのおいしいレシピ
キノコのたらこチーズ焼き
出典:kurashiru
エリンギとしめじにたらこソースとチーズをかけてホイル焼きにした一品。余ったじゃがいもや玉ねぎを追加してもおいしいですよ!居酒屋メニューみたいで、お酒のおつまみにもおすすめです◎
★詳しいレシピはこちら(kurashiru) |
長芋のタラコ和え
ピリッとしたタラコとサクサク長芋が相性抜群!香り付けの大葉がポイントです。彩りもとってもきれいですね!
★詳しいレシピはこちら(E・レシピ) |
明太子のおいしいレシピ
まろやかクリーミー明太マヨうどん
材料を混ぜるだけの簡単うどん!パパッと作れるのでお昼ご飯にもぴったり◎火を使わずに電子レンジでできるのも嬉しいですね。
★詳しいレシピはこちら(DELISH KITCHEN) |
明太とろろ焼き
とろろ×明太子の最強コンビ。これはご飯が進みますね。うち飲みも楽しく盛り上がりそうです。
★詳しいレシピはこちら(DELISH KITCHEN) |
まとめ
双子のように見た目がそっくりな「明太子」と「たらこ」。
たらこはスケトウダラの卵を塩漬けにしたもの。明太子は唐辛子を使って味付けがされているものです。そして国産のたらこと明太子の旬は11月〜1月で、皮が薄く全体的にハリがあるものがおすすめです。
ぜひたらこや明太子を買うときの参考にしてみてください。
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